ダイビングスポット
2023年11月16日

日本最南端の波照間島でダイビング!おすすめスポットや季節の見どころを解説

波照間島
波照間島は、日本最南端の小さな島です。中でもニシハマビーチは、日本一美しいビーチとして有名です。海は透明度が高く、水中をどこまでも見渡せる爽快なダイビングが楽しめます。今回は、波照間島ダイビングのおすすめスポットや、季節ごとの見どころを解説します。

 

波照間島はどんな場所?

波照間島は日本最南端の島で、島の周囲はおよそ15km弱の小さな島です。日本一美しいビーチと言われるニシハマビーチが有名です。波照間島の名前の由来は、果てのウルマ(サンゴ礁)の島であったとされています。

赤瓦の伝統的な琉球家屋やサンゴの石垣、白い砂浜にブルーの海、とのどかな風景が広がります。豊かな自然をじっくりと味わえる癒やしの島として人気です。

 

波照間島へのアクセス方法

波照間島へのアクセス方法は、石垣島からの船のみです。石垣島の離島ターミナルから出る高速船は、1日3〜4便が出ており、所要時間は約60分です。また、車や二輪車が搭載できるフェリーも、週3便運行しています。フェリーの所要時間は、約120分です。

島内の交通にも注意が必要です。島内には、バスやタクシーの交通手段がなく、主な移動手段はレンタサイクルやレンタバイクとなります。

 

波照間島ダイビングの魅力

波照間島ダイビング

波照間の海は、ほぼ常に30mの透明度があるとされています。時には50mを超えることもあり、どこまでも見渡せる爽快なダイビングが楽しめます。

波照間島の海は、東西で異なる表情を見せるのも魅力です。北西岸は初心者向けで、真っ白な砂地やサンゴ礁、色鮮やかな熱帯魚など癒やし系な雰囲気が広がります。一方、東岸にはドロップオフや大型回遊魚など、ダイナミックな景色が楽しめるスポットもあります。

サンゴの扱いには注意が必要

サンゴの中には、数百年の時をかけ成長したものもあり、サンゴの種類によっては、1年に1cmほどしか成長しない場合もあります。そんなサンゴですが、ダイバーの一蹴りでぼきっと折れてしまい、数百年かけた成長を止めてしまうことがあります。サンゴの近くを泳ぐ際は、中性浮力をとるスキルが重要です。難しい時は、サンゴの真上を通らないように注意しましょう。

 

波照間島で訪れるべきダイビングポイントを地域別に解説

波照間島 最南端

波照間島のダイビングポイントは、主に北西部と東部に分かれます。ここでは、それぞれの地域別のダイビングポイントを解説します。

北西部

比較的穏やかな海が多く、ゆったりとしたダイビングができる北西部のスポットは以下の通りです。

 

  • イリゴチ
  • ニシの浜サンゴ
  • キンメトライアングル
  • サンドガーデン
  • アザミ
  • ハマクマノミ城

 

イリゴチ

イリゴチは、波照間島を代表するダイビングスポットで、ニシ浜の近くにあります。イリゴチには、チンアナゴやグルクンなど、さまざまな熱帯魚が生息しています。美しいサンゴ礁の水中景色も見どころです。

ニシの浜サンゴ

ニシの浜サンゴは名前の通り、サンゴをじっくりと観察できるスポットです。テーブルサンゴやエダサンゴが、びっしりと広がっています。クマノミやスズメダイ、ハゼ類、甲殻類などの生物が見られます。サンゴの真上を通ると折ってしまう恐れがあるので、注意しましょう。

キンメトライアングル

キンメトライアングルは、キンメモドキが群れる根が三角形に点在しているスポットです。キンギョハナダイやクマノミ、ヨスジフエダイなどのマクロでかわいい生物たちとも出会えます。

サンドガーデン

サンドガーデンは、白砂が広がる神秘的なスポットです。透明度は40m以上もあり、光が海底まで届くので魚の色がきれいに見えます。スカシテンジクダイやナンヨウハギ、カクレクマノミ、イソマグロ、カメなどが観察できます。

アザミ

アザミは、透明度が50mを超すこともある突き抜けた海の青さが心地良いスポットです。世界最大と言われる巨大アザミサンゴは、世界遺産にも登録されています。アザミサンゴの周囲はハナゴイやスカシテンジクダイ、カクレクマノミ、ガーデンイールなどがいます。

ハマクマノミ城

ハマクマノミ城は、名前の通り多くのハマクマノミが見られるスポットです。見渡す限りイソギンチャクが広がり、周囲を多数のハマクマノミが泳いでいます。活気のある枝サンゴやシコロサンゴの様子も見どころです。

東部

北西部と雰囲気が変わり、ダイナミックなダイビングが楽しめる東部のスポットには、以下があります。

 

  • イーストキャニオン
  • サコダバリ

 

イーストキャニオン

イーストキャニオンは、波照間港からボートで15分の位置にあるスポットです。垂直に切り立ったドロップオフが迫力ある地形ポイントで、イソマグロやナポレオンフィッシュなどの大型回遊魚と出会うこともあります。ツムブリ、カスミチョウチョウウオ、スジコショウダイなどの魚たちもいます。

サコダバリ

サコダバリは外洋に面したスポットで、大きな根が平行に伸びた地形が独特なスポットです。イソマグロの群れやノコギリダイなどが見られます。潮流が速くスキルが求められるため、上級者向けのスポットです。

 

波照間島の季節ごとの見どころは?

波照間島の海

波照間島は熱帯雨林気候で、年間を通した気温の差もそれほどありません。真冬でも水温が21度を切ることはなく、一年中ダイビングが楽しめます。ここでは、季節ごとに変化する波照間島の海の見どころを解説します。

 

 

3〜4月は水中生物が増え始め、マクロな生物の観察もしやすくなる季節です。まだ水温は寒い日も多いため、防寒対策も大切です。5〜6月になると水温25℃を超える日が増え、サンゴの産卵シーズンが到来します。ナイトダイビングで、貴重なサンゴの産卵シーンが見られることもあります。

7〜8月はダイビングのベストシーズンで、マンタやサメ、ウミガメなども登場し始めます。波照間島の日差しは強いので、日焼け対策も万全にしましょう。

9月に入ると台風が多くなるため、スケジューリングが難しくなるかもしれません。水温が低くなってくると、ウミウシが見られるようになります。

冬は海の透明度がぐっと上がり、より美しい海の景色が楽しめます。大型回遊魚と遭遇できることもあります。水温が下がるため、気候に応じた装備の選択をしましょう。

 

波照間島のアフターダイビングおすすめの過ごし方

波照間島 最南端と星空

自然豊かな波照間島では、アフターダイビングも充実した時間が過ごせます。ここでは、おすすめの過ごし方4つをご紹介します。

 

  • ニシ浜で海水浴
  • 最南端の碑で記念撮影
  • 星空観測タワーで星を見る

 

ニシ浜で海水浴

ニシ浜は、約1km白い砂浜が続く美しいビーチです。波照間島では唯一遊泳可能なビーチで、ダイビング後はゆったり遊泳を楽しむのも良いでしょう。ニシ浜は島の北西に位置しており、美しい夕焼けを見ることもできます。ビーチをただ散歩するだけでも、リラックスタイムが過ごせるでしょう。

最南端の碑で記念撮影

島の最南端には、「最南端の平和の碑」があります。日本最南端の地に来た証として記念撮影をするのも良いでしょう。また、最南端の碑の奥には、平和の願いを込め、全国から運んだ石で作られた道もあります。最南端は集落から自転車で15分程の位置にありますが、坂道が多いため、電動自転車のレンタルがおすすめです。

星空観測タワーで星を見る

波照間島は、星天がきれいに見える島としても有名で、「星空に一番近い島」との呼び名もあるほどです。星空観測タワーは、周囲に民家や街灯がなく、水平に海岸線が見えるロケーションにあります。4月下旬~6月中旬には、南十字星を観測できます。

 

まとめ

波照間島の海は、時に50mを超えるほどの透明度を誇り、水中景色や生物たちが鮮やかに見えるのが特徴です。島の東西スポットにも特色があり、西側は穏やかな癒やしの景色、東はダイナミックな景色など異なるダイビングが楽しめます。アフターダイビングには美しいビーチを歩いたり、星空観測をしたりするのもおすすめです。

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