ダイビングスポット
2023年12月21日

なぜ海は青いのか?海の不思議と青い海のダイビングスポットを紹介

ダイバーから見た海
美しい海の中を潜っていると、ふと「なぜ海は青いのか?」と考えたことのある方は多いのではないでしょうか。水をすくうと透明なのに、海が青く見えるのは不思議なものです。実は、海が青く見える理由は解明されています。今回は、なぜ海は青いのかという疑問に対する3つの答えと、青い海を堪能できるダイビングポイントについて解説していきます。

 

なぜ海は青いのか?青く見える3つの理由

なぜ海は青いのか、多くの方が一度は考えたことのある疑問ではないでしょうか。海が青く見える理由には、以下の3つが一般的な答えとされています。

 

  • 太陽の光は色によって届きやすさが異なるから
  • 白い砂が太陽の光を強く反射するから
  • 青い空の色が反映されているから

 

太陽の光は色によって届きやすさが異なるから

太陽の光は赤色・オレンジ色・黄色・緑色・水色・青色・紫色の7色が含まれており、この色の違いが海を青色に見せる理由のひとつです。7色の光が海に当たると、赤色に近い色から海水の分子に吸収されて見えなくなり、赤色から一番離れた青色のみが海の奥深くまで進みます。その青色の光が海底に反射することで、海が青く見えるのです。

海によって青色の見え方が異なるのは、海の透明度が原因です。不純物の少ない海の場合は明るい青色に見え、不純物が多く透明度の低い海は暗い青色に見えます。

白い砂が太陽の光を強く反射するから

海の色がきれいな青色に見えるのは、砂の色も関係しています。海水に吸収されず奥まで進んだ青色の光は、海底に反射することで人間の目に届いています。しかし、海底の砂が黒っぽい場合、光を吸収してしまい美しい青には見えません。

海底の砂が白ければ白いほど青色の光が強く反射し、きれいな青色となります。南国の海がきれいな青色をしている理由は、多くのビーチがサンゴや貝殻でできた白い砂浜であるからだといえます。

青い空の色が反映されているから

海が青色に見える理由には、空の青さも関係しています。太陽の光は海底で反射されるとお伝えしましたが、海底だけでなく海面でも反射します。海面は空の色がそのまま映り込んでいるため、海面で光が反射することで、空の青色がほとんどそのまま反映されるのです。

海底から青色の光が反射するのと、海面から空の青色が反射するのが重なることで、さらに海の青色が美しく見えます。つまり、一番海が美しい青色に見えるのは、晴れた状態で透明度の高い白い砂浜の場所であるケースです。

 

日本で青い海を体験できるダイビングポイント5選

ダイビングは、どこのポイントでもそこでしか見られない楽しさや発見を味わえますが、美しい海の青さの中でおこなうダイビングは別格です。日本にも美しい青色の海の場所は多くあり、とくにおすすめのダイビングスポットは以下の5箇所です。

 

  • 北海道・積丹半島
  • 東京都・小笠原諸島
  • 静岡県・伊豆半島
  • 和歌山県・紀伊半島
  • 沖縄県・慶良間諸島

 

北海道・積丹半島

寒冷地である北海道は、一見ダイビングからかけ離れた場所というイメージを持つ方も多いかもしれませんが、北海道の西部にある積丹半島は、ダイビングの人気スポットのひとつです。とくに夏の積丹半島は透明度が15〜20mを越えるほど高く、「シャコタンブルー」と呼ばれる水色に輝く海の中でダイビングを楽しめます。

7~8月であれば水温が23度前後と高いため、ウェットスーツでのダイビングも可能です。積丹半島には溶岩が冷え固まってできた独特の地形など、大迫力の光景が広がっているため、美しい青色の海とダイナミックな地形をどちらも楽しめます。

積丹半島へは、札幌から車を使って1時間半ほどでアクセスできます。多くのダイビングショップでは札幌からの送迎がついているので、札幌に宿泊しながらダイビングを楽しむことも可能です。

東京都・小笠原諸島

ダイバーの多くが一度は訪れてみたいダイビングスポットのひとつが、世界遺産にも登録されている小笠原諸島です。小笠原諸島は東洋のガラパゴスとも呼ばれ、透明度抜群の「ボニンブルー」と呼ばれる美しい青色の海を堪能できます。

東京都であるとはいっても、都心からは約1,000km離れており、緯度は沖縄とほぼ同じであるため、亜熱帯の海でのダイビングを楽しめます。ザトウクジラをはじめイルカやウミガメ、シロワニなどさまざまな海洋動物に会えるのも、小笠原諸島でおこなうダイビングの魅力のひとつです。美しい青の海で多種多様な生き物に出会いたい方は、一度小笠原諸島を訪れてみてはいかがでしょうか。

小笠原諸島のメインアイランドである父島までは、東京都の竹芝港から船で24時間かけて行きます。ただし、毎日船が出ているわけではなく、一度父島に上陸すると3日は滞在しなければいけません。

静岡県・伊豆半島

静岡県に位置する伊豆半島は、東京からのアクセスも良く、年間を通してダイビングができる人気のスポットです。秋~冬の透明度は15〜20mと高く、一年中きれいな青の海を楽しめます。

伊豆半島は縦に長く、東・西・南でダイビングの特徴が異なります。東京から約2時間でアクセスできる東伊豆には、国内最大級の沈没船が沈んでおり、その周りにカラフルなサンゴ礁が群生しているため、ダイバーからの人気が非常に高い場所です。初心者にもおすすめのダイビングスポットも多く、関東のダイバーの多くが一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。

西伊豆は、洞窟などの神秘的な地形やウミウシの生息地などさまざまなダイビングスポットがあり、初心者ダイバーからベテランダイバーまでさまざまな方から人気を博しています。南伊豆にはドリフトダイビングの有名なスポットがあり、透明度が30mを超えるきれいな海の中でダイビングを楽しめるのが特徴です。

和歌山県・紀伊半島

和歌山県紀伊半島の最南端にある串本町は、黒潮が本州でもっとも近づく場所であるため、不純物のない透明度の高い海が特徴のスポットです。温帯域と熱帯域の両方の生き物を楽しめるほか、さまざまな種類のサンゴ礁も観察できます。

串本の海はラムサール条約で保護されており、スキューバダイビングのメッカともいわれています。町にはさまざまなダイビングショップがあるため、透明度の高い海で多種多様な生き物を観察してみたい方は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。

東京から串本町へは飛行機で南紀白浜空港へ行き、電車またはレンタカーでアクセス可能です。羽田空港からは、約2時間半で到着できます。

沖縄県・慶良間諸島

日本のダイビングの聖地といえば、沖縄を思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。沖縄には数多くの有名なダイビングスポットがあり、とくに青い海が特徴的なのが、沖縄県の慶良間諸島です。慶良間諸島は沖縄本島の南西に位置する島々であり、「ケラマブルー」と呼ばれる吸い込まれるほど透明感のある青色の海が見られます。

慶良間諸島にはさまざまなダイビングスポットがあり、カラフルな熱帯魚やサンゴ礁に加えて、ウミガメやマンタなどの海洋動物とも出会えます。慶良間諸島のひとつである阿嘉島と座間味島の間には、世界的に貴重なサンゴ礁が広がっているため、ミシュラングリーンガイドでは二つ星が与えられているほどです。

慶良間諸島へは、那覇からフェリーを使って約1時間前後でアクセスできます。日帰りでも行けるため、沖縄本島とあわせて一度は訪れてみて欲しい場所のひとつです。

 

まとめ

多くの方が抱える疑問のひとつである「なぜ海は青いのか?」の理由には、太陽の光の色や白い砂、空の青さの3つが関係していることがわかりました。青い海でのダイビングを楽しみたい方は、これら3つのポイントを意識してダイビングポイントを探してみましょう。

とくに美しい青色の海が楽しめるおすすめのダイビングスポットは、今回ご紹介した5つの場所です。その他にも、日本には美しい青色の海を堪能できるダイビングスポットが多くあるため、お気に入りの場所を見つけてみてください。

青い海の中を堪能するには、ダイビングライセンスの取得がおすすめです。ライセンスを取ることで、より深度の深い海を自由気ままに泳げます。初めてのダイビングライセンス取得は、ぜひ「東京ダイビングスクール Beyond」にお任せください。世界基準以上のトレーニングを、19,800円で受けられます。