ダイビングスポット
2023年11月13日

活火山のある三宅島のダイビングの見どころは?おすすめのスポットやドルフィンスイムもご紹介

三宅島
三宅島は活火山の噴火による独特な景観を持つ島であり、ダイビングでもダイナミックな地形や豊富な生物を楽しめます。今回は、三宅島ダイビングの見どころやおすすめスポット、ボートで行けるドルフィンスイムについてご紹介します。

 

三宅島ってどんな島?

三宅島は、東京から南へ約180kmの島で、山手線とほぼ同じ大きさがあります。富士火山帯に含まれる活火山で、近年では2000年に噴火がありました。約20年周期で噴火を繰り返す雄大な火山島により、三宅島独特の景観をもたらしています。

ダイビングでは、火山島ならではのダイナミックな水中地形や、黒潮の影響を受けた魚種の豊富さを楽しめるのが特徴です。また、三宅島は「バードアイランド」の異名を持つほど野鳥が多く、陸では鳥の観察もおこなえます。

 

三宅島への行き方

三宅島への交通手段は、船と飛行機があります。船で行く場合は、東京の竹芝桟橋から大型客船「橘丸」に乗り、約6時間30分で到着します。橘丸は夜行便で、夜に出発し早朝に到着する運行スケジュールです。飛行機は、調布飛行場から新中央航空の飛行機便に乗り、約50分で到着します。小型飛行機で持ち込める手荷物が少ないため、ダイビング器材は別便で送るのがおすすめです。

 

三宅島ダイビングの見どころは?

三宅島 うみがめ

三宅島ダイビングの見どころをまとめると、以下の4つがあります。

 

  • ザトウクジラ
  • ウミガメ
  • ダイナミックな地形
  • 黒潮の影響が色濃い海

 

ザトウクジラ

近年三宅島の周辺では、11月中旬~3月中旬にザトウクジラの姿が発見できます。非常に稀ではありますが、その姿がダイビング中に水中で見られる可能性もあります。また、ダイビングの行き帰りの船上で、ブリーチングなどの様子を見られるかもしれません。

ウミガメ

2000年の噴火以後、三宅島ではウミガメの姿も多く見られるようになったといわれています。長太郎池や釜方海岸、土方海岸などの潮だまりでは、アオウミガメの遭遇率が高いです。また、7月中旬~9月頃には、ウミガメの産卵も見られます。

ダイナミックな地形

三宅島は火山の噴火によりできた島のため、溶岩が冷え固まってできたアーチや大きな根など、ダイナミックな地形が特徴です。ビーチポイント「富賀浜」には、10人が手をつないで通れるほどの巨大なアーチも存在しています。

黒潮の影響が色濃い海

黒潮が当たる海は透明度や水温が高くなり、透き通るような青が特徴的な光景となります。また、三宅島は火山灰により、黒い砂利浜の海底となっています。

海のブルーで有名なのは沖縄ですが、三宅島はまた一味違う落ち着いた水中景観が魅力です。さらに黒潮により、さまざまな南方種の生物が運ばれてくるのも特徴で、かわいらしい幼魚の姿も数多く見られます。

 

三宅島でおすすめのダイビングポイント10選

三宅島ダイビング

三宅島には、島の周囲を取り囲むように多くのダイビングスポットが点在しています。ここでは、以下のおすすめポイント10選をご紹介します。

 

  • カタン崎
  • 大久保浜
  • 富賀浜
  • 釜の尻
  • 粟辺下
  • 学校下
  • 土方(錆が浜)
  • メガネ岩
  • ワナカ

 

カタン崎

カタン崎は、港からボートで数分の位置にあるスポットです。魚影が濃く、キンギョハナダイやタカベなどの姿が見られます。また、アオウミガメやマダラエイ、ジンベエザメなどの大物との遭遇率も高いです。

大久保浜

大久保浜は、三宅島の中でも代表的な砂利浜からエントリーできるスポットです。砂地ではカスザメやヒラメ、アナゴ、テンスなど、根の上ではキンギョハナダイやスズメダイなどが見られます。春から初夏にかけてはアオリイカの産卵の観察もできます。

富賀浜

富賀浜は、日本最北端のサンゴ礁群のポイントです。サンゴの重なり合う様子や大小のアーチを楽しめます。ニザダイ、キビナゴ、カンパチの群れやウミガメとの遭遇率も高いスポットです。

釜の尻

釜の尻は、島の北東に位置するスポットです。アオウミガメとの遭遇率が高く、陸上でも海岸線にはウミガメ展望台があるほどです。また、ユウゼンが見られることもあります。ポイントまでは長く泳ぐ必要があるため、中級者以上の方におすすめです。

粟辺下

粟辺下は、1983年の溶岩流によってできたスポットです。水深15m付近に大きなアーチがあり、光が差し込む光景を楽しめます。アーチの下では、アカマツカサやホウセキキントキなどが見られます。

学校下

学校下は、溶岩を潜り抜けてエントリーする三宅島ならではのダイナミックなスポットです。30m近く落ち込む、ドロップオフの景観を楽しめます。カンパチ、タカベなどの群れが多く、回遊魚に遭遇できることもあります。

土方(錆が浜)

土方は、タイドプールからエントリーするスポットです。水深が浅く流れも穏やかなため、初級者や体験ダイビングにも適しています。タカベの群れがよく見られるポイントで、ウミガメやアメフラシベイビーが見られることもあります。

メガネ岩

メガネ岩は、6月と10月限定のダイビングスポットで、阿古港からボートで3分の場所にあります。3つの巨大アーチの周辺を泳ぐ魚たちを観察できます。テングダイやミギマキ、カゴカキ、ホウライヒメジなどを見ることが多いです。

ワナカ

ワナカは、ボートで5分で行けるスポットです。大きな2つのアーチをメインとし、周辺を泳ぐキンギョハナダイやチョウチョウウオなどが見られます。水深20mほどの沖まで出ると、大物回遊魚やサメに出会うこともあります。

 

三宅島まで来たら御蔵島でのドルフィンスイムもおすすめ

三宅島からボートで片道約40分の位置にある御蔵島は、ミナミハンドウイルカの生息地として有名な場所です。ミナミハンドウイルカはフレンドリーな性質があり、近くで泳いだり、機嫌が良い時は一緒に遊んだりなどもできます。毎年誕生する赤ちゃんの、かわいらしい姿も見られるかもしれません。

 

三宅島では陸の迫力あるスポットも見どころ

三宅島

三宅島は水中だけでなく、陸にも迫力あるスポットが多くあります。ここでは、アフターダイビングにおすすめの見どころ4つをご紹介します。

 

  • 新鼻新山
  • 伊豆岬灯台
  • 大路池
  • 七島展望台

 

新鼻新山

新鼻新山は、1983年の噴火の際に一晩で出現した山で、三宅島の有名な絶景スポットです。遠くからでも目立つ赤と黒色の岩の壁は、近くから見るとより圧巻です。海側が削られているので、断面がしっかりと観察できます。

伊豆岬灯台

伊豆岬灯台は、明治42年に建造された純白のランプ式無人灯台です。灯台ふもとからは、沖の島々や遠くの富士山を眺めることもできます。夜には、360度パノラマで見られる星空を眺めるのにも良いスポットです。

大路池

大路池は、2000年以上前に水蒸気爆発によって形成された火口湖です。水辺から斜面一体が原生林に覆われており、小鳥の楽園となっています。ダイビングで海の生物を楽しんだ後は、バードウォッチングを楽しむのもおすすめです。

七島展望台

七島展望台は、雄山の中腹付近の展望台です。名前の通り、八丈島・御蔵島・神津島・式根島・新島・利島・大島の七つの島が眺められます。雄山の標高は、775mです。ダイビング直後の登山は気圧差により減圧症を引き起こす恐れがあるため、十分時間に間を空けてから訪れることをおすすめします。

 

まとめ

三宅島ではザトウクジラやウミガメなど、大人気の生物が見られます。また、黒潮の影響の濃い透明度の高い海と、黒い砂利浜の海底が織りなす色彩が特徴です。黒潮から流れてくる多様な生物が楽しめ、幼魚を見ることもできます。また、三宅島から足を伸ばすと、御蔵島でのドルフィンスイムも楽しめます。

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