海底遺跡でスキューバダイビングを楽しもう!魅力や注意点とは?
スキューバダイビングは、普段見られない海の世界を楽しめる人気のアクティビティです。ダイビングは、ポイントや季節によって見える景色が大きく異なり、その中でも多くのダイバーに好まれているポイントのひとつが海底遺跡です。今回は海底遺跡の概要に加えて、海底遺跡ダイビングの魅力や注意点、日本で海底遺跡ダイビングができるスポットについて解説していきます。
Contents
海底遺跡とは
海底遺跡とは、海底に沈んでいる古代の遺跡や構造物のことです。近年では、海底遺跡は水中文化遺産と呼ばれることが多く、ユネスコの条約によれば、海底遺跡は以下の特徴を持つものが該当します。
- 考古学的および自然的な背景を有する遺跡、構築物、建造物、人工物および人間の遺骸
- 考古学的および自然的な背景を有する船舶、航空機、その他の乗り物もしくはその一部、その貨物あるいはその積載物
- 先史学的な性格を有するもの
これらの特徴を持つものの一部、またはすべてが100年以上水中にある場合、海底遺跡と定義づけられます。
海底遺跡は、もともと地上にあった都市や遺跡が地震や火山、地すべりの影響で沈降や水没したことで生まれたと考えられています。世界には、ジャマイカ・インド・イタリア・エジプト・中国など、さまざまな場所に海底遺跡が存在しており、多くがダイビングで探索することが可能です。
海底遺跡ダイビングの魅力
世界各国にある海底遺跡の多くが、ダイビングをすることで見られます。多くのダイバーを魅了する海底遺跡ダイビングには、大きく3つの魅力が挙げられます。
- ロマンをかきたてられる
- 独特の景観が広がっている
- 珍しい写真が撮れる
ロマンをかきたてられる
海底遺跡には、古代の文明や歴史の断片が眠っており、多くのダイバーにロマンを感じさせるのが魅力のひとつです。海底遺跡では古代の都市や神殿、沈没船などが発見され、その存在自体が謎や冒険の象徴とされています。海底遺跡ダイビングを行うことで、未知へのロマンや冒険心がかきたてられます。
独特の景観が広がっている
海底遺跡の魅力のひとつが、そこでしか見られない独特の景観が広がっていることです。場所によって海底遺跡の景色は大きく変わり、実際にダイビングしないと特別な景色は見られません。中には潜るのが難しい場所に沈んでいる海底遺跡もあるため、海底遺跡をダイビングの目標のひとつにしているダイバーもいるほどです。
珍しい写真が撮れる
海底遺跡ダイビングは、珍しい写真を撮影するチャンスでもあります。遺跡は地上にも多くありますが、海底では地上で見られない姿の遺跡を観測できます。写真を目的にダイビングをしている方は、ぜひ一度珍しい海底遺跡の写真を撮影してみましょう。
海底遺跡ダイビングの注意点
魅力が数多く詰まった海底遺跡ダイビングですが、行う際は以下の3つのポイントに気をつけることが大切です。
- スキルと経験値が必要
- ドリフトダイビングに慣れておく
- 海況や天候を把握しておく
スキルと経験値が必要
海底遺跡は難易度が高い場所にあるケースが多いため、十分なスキルと経験が重要です。水深が深い場所や潮の流れが速い場所であれば、初心者ダイバーは事故やトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。スキルと経験値があれば、トラブルが起きても落ち着いて対処できるため、海底遺跡はダイビングに自信がついてからチャレンジしましょう。
ドリフトダイビングに慣れておく
ドリフトダイビングとは、潮の流れに乗って海の中を楽しむ種類のダイビングです。潮の流れに身を任せることで、エントリーポイントから広い範囲を移動でき、再びエントリーポイントに戻る必要がないため体力の消耗を防げます。
海底遺跡の多くは、流れのある水域に存在するため、ドリフトダイビングのスキルがなければたどり着けない可能性が高いです。PADIなどのダイビング指導団体では、ドリフトダイビングに特化したライセンスも取得できます。
海況や天候を把握しておく
海底遺跡ダイビングを行う際は、海況や天候情報を把握しておくことが大切です。潮流や天候が安定していなければ、安全な海底遺跡ダイビングはできません。ポイントによっては、地形が原因で起こる波のうねりもあるため、ダイビングの前には気象・海象情報だけでなく、ポイントに関する情報も集めておきましょう。
海底遺跡はどこで見られる?日本の有名なダイビングスポット5選
多くのダイバーを魅了する海底遺跡は、日本にも多く存在しています。中には海底遺跡と認められていないものもありますが、海底遺跡さながらの雰囲気を楽しむことが可能です。ここからは、日本で体験できる海底遺跡のダイビングスポットを5つご紹介します。
- 与那国島
- 出雲市日御碕沖
- 静岡県熱海沖
- 福岡県沖ノ島
- 沖縄本島北谷沖
与那国島|沖縄県
日本の海底遺跡として名高いのが、与那国島に沈む海底遺跡です。現時点では人工で作られたという決定的な証拠がないため、遺跡とは認定されていません。しかし、世界の海底遺跡さながらの景観を楽しめます。
与那国島の海底遺跡は全長約100m、幅約60m、高さ約25mと、非常に広大であることがわかります。城門の形をした石などがあるため、古代のロマンを感じられるでしょう。与那国島は日本最西端の場所にあり、沖縄本島から飛行機、または石垣島から飛行機やフェリーでアクセスできます。
出雲市日御碕沖|島根県
数々の神話の舞台になっている島根県の出雲市にある日御碕沖の海底には、祭壇や階段、参道に見えるさまざまな遺跡が眠っています。人工的に彫られた穴や巨岩なども点在しており、見どころが数多くあるダイビングスポットです。
日御碕にある日御碕神社は、夕日の神様を祀る場所であり、かつて夕日の神事を行っていた場所が海に沈んだという言い伝えもあります。島根県出雲市の海底遺跡は、歴史のロマンを感じるダイビングスポットのひとつです。興味がある方は、一度参拝してみると良いでしょう。
熱海市熱海沖|静岡県
観光地としても名高い静岡県熱海市の熱海沖には、江戸城の屋根瓦や江戸時代の荷船の積み荷などがそのままの姿で沈んでいます。歴史の教科書で見た紋所をきれいな形で見られるため、歴史好きな方にはたまらないダイビングのひとつだと言えます。
静岡県熱海市には、国内最大級の沈船や期間限定の洞窟などのダイビングスポットがあるため、一度にさまざまな場所でダイビングを楽しめるのも魅力のひとつです。東京からもアクセスが良いため、多くのダイバーを魅了しています。
沖ノ島|福岡県
世界遺産に認定されている沖ノ島は、神宿る島として島そのものが信仰の対象になっている島です。沖ノ島の海底には階段や巨石、三角形の洞窟など、さまざまな海底遺跡が点在しています。海底遺跡の周囲には、カラフルなサンゴ礁や南洋系の熱帯魚も多く生息しており、さまざまな要因で多くのダイバーを魅了しているダイビングスポットです。
沖ノ島へは公共交通機関でアクセスできないため、福岡市からダイビング用のボートに乗る必要があります。時間はかかりますが、そのぶんロマンを感じる美しい景色を見ることが可能です。
沖縄本島北谷沖|沖縄県
沖縄本島の北谷町は人気のダイビングエリアであり、北谷沖にはテレビでも紹介された海底遺跡が眠っています。北谷沖の海底遺跡は、ピラミッド型の地形や人工的に見える四角形が特徴であり、ビーチからアクセスできるのが魅力です。
北谷沖は海底遺跡だけでなく、沖縄らしいさまざまな種類の熱帯魚やサンゴにも出会えます。実際に手紙を投函できる海中ポストなどもあるので、初心者・ベテランを問わず、さまざまなダイバーが楽しんでいます。
まとめ
海の中に沈む海底遺跡にはさまざまな魅力があり、ダイビングをすることで実際に間近で観測できます。日本にもさまざまな場所に海底遺跡が眠っているため、ダイビングの目的のひとつとして訪れてみてはいかがでしょうか。
ただし、海底遺跡ダイビングにはスキルや経験が必須です。まずはダイビングライセンスを取得して、経験値を高めて海底遺跡ダイビングに挑みましょう。
東京都内でのダイビングライセンスを取得は、「東京ダイビングスクール Beyond」にお任せください。世界最高峰のSNSIのカリキュラムを使った講習を、19,800円で受けられます。費用対効果の高いダイビングスクールをお探しの方は、ぜひ「東京ダイビングスクール Beyond」をご利用ください。