ダイビングはマリンスポーツというイメージが強いので、「泳げない自分には縁がない」と思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。しかし、ダイビングとスイミングは全然違う性質を持っており、ダイビングの場合は泳げなくても大丈夫なのです。
今回は、泳げなくともダイビングができるのはなぜなのか、詳しく解説していきます。
1.理由①：そもそも「泳ぐ必要がない」から
ダイビングがなぜ泳げない人でもできるのか、それは「泳ぐ必要がない」からです。ダイビングというのは海中の中を探検するアクティビティーです。水の中には入りますが、そもそも泳ぐスポーツではないというのは意外な盲点ではないでしょうか。
実際、プールで泳ぐことはできないけれど、ダイビングはできるという人も多いのです。耳抜きさえしっかりできれば、問題なく沈むことができます。そして、泳げない人の方がより警戒心が強い分、基本のルールを守る傾向が高いです。浮上速度などもしっかりと守るようになり、結果的に泳げない方が有利に働くこともあるのです。
2.理由②：水の中でも陸地と同じように呼吸が可能
水の中では息ができませんが、スキューバの場合は空気タンクとつながっている「レギュレーター」というものを使うことで、水の中でも呼吸が可能となります。タンクに詰められた高圧のガスを減圧したり、微細な調整を自動で行ってくれたりするので、水中でも陸地と同じように自由に呼吸ができるのです。
そもそも泳げない人には息継ぎができない人が多いのですが、息継ぎをしなくても常に息ができるので、息継ぎすらも不要です。もちろん、水に慣れる訓練は必要ですが、ほとんどの人がクリアできます。
レギュレーターを使えば水の中でもスムーズに呼吸ができ、息継ぎの必要もないので、不安なくチャレンジできるでしょう。
3.理由③：泳がなくても基本的に「浮く」
泳げない人は、海の中に入ると必死になって手足をバタバタさせます。無意識に「何とかして浮かなければ沈んでしまう」と思うことによって自然と体がそのように動いてしまうのですが、沈んでも呼吸はできます。また、必要な装備も基本的にしっかり浮くように設計されているので、不安に感じることはありません。
ダイビングの装備品は「軽機材」と「重機材」に分けられますが、どの機材も基本的には水に浮くように設計されています。また、ウェットスーツにも気泡が含まれており、浮力が発生するので、ウェットスーツを着用するだけでも水面に浮くことが可能です。
浮力調整器である「BC」を装備して潜るので、緊急時にもしっかりこのBCの持つ浮力でしっかり浮かぶようになっています。このように、さまざまな対策が練られているのです。また、人体そのものもいわば浮くようにできていますので、ある程度練習をすれば浮かべるようになるでしょう。
4. 理由④：インストラクターがしっかりサポート＆指導してくれる
このように、ダイビングは基本的に泳ぐ必要がないアクティビティーであることがわかりました。しかし、まだ泳げないことによる恐怖感を持っている方も多いことでしょう。人というのは理屈ではないところで、潜在的な恐怖心というのはどうしても残ってしまいます。
初心者向けの体験ダイビングやダイビングスクールでは、経験豊富なインストラクターがしっかりとサポートしてくれるため、不安なくチャレンジすることが可能です。体験ダイビング中はもちろん、ライセンスを取るための海洋実習中もバディとして支えています。頼りがいのあるアドバイスなどを欠かさず行ってくれるでしょう。
また、実際の海洋実習に入る前にはプールでの講習を行っていきます。もちろん、プール講習では波や潮流などは一切ありません。
安心できる環境で、足がつくポイントから徐々に練習していき、体を慣らしていくというのが原則となっています。自分のペースでゆっくりと、できるようになるまでしっかり取り組めるので、周りのペースを意識する必要もありません。
まとめ
以上、ダイビングは泳げない人でも平気な理由、むしろ泳げない人の方がダイビングにおける失敗が少ない理由について一通り説明してきました。ダイビングでは泳ぐ必要がほとんどない、むしろ泳ぐことが不要なスポーツであるというのは目から鱗だったのではないでしょうか。
しかし、やはり泳げた方がより楽しめるというのもまた確かなことです。そのため、ダイビングの講習を通じて泳ぎ方を学び直す人も少なくありません。
東京を拠点とする「東京ダイビングスクールBeyond」では、泳げない人でもしっかりダイビングの基礎を学べるライセンス取得応援コースをはじめ、さまざまな講習を設けております。今回の記事で泳げなくてもダイビングができるということをお理解いただいた方は、まずはネットでの予約も可能な「無料説明会」へぜひお気軽にご参加ください。
