美しい海の世界を探検できるダイビングは、ライセンスを取ることでさらに海の中を自由に楽しめます。ダイビングライセンスにはさまざまなランクがあり、2つ目のランクが「アドバンスダイバー」と呼ばれるものです。
アドバイスダイバーになると、どのような楽しみ方ができるのでしょうか。今回は、PADIのライセンスランクの概要と、アドバイスダイバーの内容やメリット、取得方法について解説していきます。
【PADI版】ダイビングライセンスのランク一覧
ダイビングのライセンスにはさまざまなランクがあり、ランクによって潜れる深度やできることが異なります。今回は、世界シェアがもっとも高いPADIのランクを見ていきましょう。
オープンウォーターダイバー |
基本的な水中スキルを習得する初心者向けコース |
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アドバンスドオープンウォーターダイバー |
さまざまな種類のダイビングスキルを磨くコース |
レスキューダイバー |
緊急時の対応スキルやトラブル予防法を習得するコース |
ダイブマスター |
プロのダイバーとしてガイドのスキルを身につけるコース |
インストラクター |
ガイドや講習などインストラクション技術を養うコース |
PADIのライセンスは上記以外にも、夜の海を潜るための「ナイトダイバー」や、潮の流れに乗ってダイビングする「ドリフトダイバー」、ドライスーツを着てダイビングを楽しむための「ドライスーツダイバー」などさまざまな種類があります。上記の5つは基本的なランクであり、最高ランクであるインストラクターを目指すには、段階を経て4つのライセンスを取得する必要があります。
アドバンスドオープンウォーターダイバーとは?
PADIのアドバンスドオープンウォーターダイバーは、2番目のランクのライセンスです。オープンウォーターダイバーコースを修了した方向けのコースであり、基本的な水中スキルに加えて、高度なスキルと知識を習得し、より多くのダイビングの楽しみを味わえます。アドバンスドオープンウォーターダイバーは、以下のような方におすすめのライセンスです。
- 深い場所でのダイビングを楽しみたい
- さまざまな種類のダイビングを体験したい
- ダイバーとしての経験値を高めたい
オープンウォーターダイバーでは物足りない方、もう少し難易度の高いダイビングに挑戦したい方は、アドバンスドオープンウォーターダイバーコースに挑戦してみましょう。
アドバンスドオープンウォーターダイバーコースで学べるスキル
PADIのアドバンスドオープンウォーターダイバーコースでは、26種類のダイビングの中から、5つのダイビングを体験して経験と知識、技術を身につけられます。そのうち、18mより深くに潜るディープダイブと、コンパスを使って自分でナビゲーションする水中ナビゲーションダイブが必須分野です。あとの3つは、以下の24種類の中から好きなものを選べます。
- デジタルアンダーウォーターイメージング
- ボート
- ピークパフォーマンスボイヤンシー
- 水中ナチュラリスト
- 魚の見分け方
- レック
- ドリフト
- ナイト
- レスキュー
- サーチ&リカバリー
- アルティチュード(高所)
- ディレイドサーフェスマーカーブイ
- エンリッチドエア
- フルフェイスマスク
- ドライスーツ
- リブリーザー
- Dive Against Debris®(AWARE)
- サイドマウント
- サメの保護(AWARE)
- カバーン(洞窟)
- ダイバープロパルジョンビークル(水中スクーター)
- アダプティブサポート
- アイス
- セルフリライアント
身につけたいスキルや興味のある分野のダイビングを選び、5つのスキルを高めましょう。
オープンウォーターダイバーとの違い
アドバンスダイバーとオープンウォーターダイバーの大きな違いは、以下の2つです。
- 潜れる深さ
- 習得できるスキルの幅
オープンウォーターダイバーは、基本的な水中スキルのみを習得し、深海や特殊な環境下のダイビングはできません。一方、アドバンスダイバーはオープンウォーターダイバーで制限されている種類のダイビングを行えるだけでなく、潜れる深さが18mから30mになります。
アドバンスダイバーのメリット
アドバンスダイバーになるメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 深い海の中を潜れる
- さまざまなダイビングスキルを身につけられる
- 次のランクのライセンスを取得できる
深い海の中を潜れる
アドバンスダイバーになると、最大30mまで潜れるようになります。水深によって生息する生物や環境は異なるため、30mまで潜れるアドバンスダイバーは、より多彩な世界を見ることが可能です。有名なダイビングスポットは水深18m以上のところも多く、アドバンスダイバーになると潜れる場所の幅が大きく広がります。
さまざまなダイビングスキルを身につけられる
アドバンスダイバーでは、5種類のダイビングのスキルを身につけられ、ナビゲーションスキルや特殊な環境下でのダイビングスキルが向上するのがメリットです。興味のある分野のダイビングを選べるのも、アドバンスダイバーの魅力のひとつです。たとえば、ドライスーツの分野を選べば、冬の期間や寒い地域でもダイビングが楽しめるようになります。
次のランクのライセンスを取得できる
ダイバーとしてのランクを高めたい場合、アドバンスダイバーの取得は欠かせません。たとえばPADIのダイブマスターコースに参加するには、アドバンスドオープンウォーターダイバーの認定が必須です。将来ダイビングのインストラクターになりたい場合も、アドバンスドオープンウォーターダイバーの認定が必要になります。
アドバンスドオープンウォーターダイバーになる方法
ここからは、PADIのアドバンスドオープンウォーターダイバーになる方法について、詳しく解説していきます。
アドバンスドオープンウォーターダイバーになる流れ
- STEP1:ダイビングショップやスクールのコースに参加する
- STEP2:学科講習を行う
- STEP3:実技トレーニングを行う
アドバンスドオープンウォーターダイバーにはテストがないため、必要な知識と技術が備われば誰でもライセンスを取得できます。PADIの学科講習は、eラーニングを使って自宅から受講することも可能です。
PADIアドバンスドオープンウォーターダイバーコースに参加する条件
PADIアドバンスドオープンウォーターダイバーコースに参加するには、以下の条件を満たす必要があります。
- PADIオープンウォーターダイバー、ジュニアオープンウォーターダイバー、PADI以外のオープンウォーターダイバーライセンスを所有している
- 12歳を超えている
ただし、アドバンスドオープンウォーターダイバーの認定は15歳以上であるため、15歳未満のダイバーはジュニアアドバンスドオープンウォーターダイバーとして認定されます。このライセンスを持っていれば、15歳になると自動的にアドバンスドオープンウォーターダイバーに切り替わります。
PADIアドバンスドオープンウォーターダイバーコースの内容
PADIアドバンスドオープンウォーターダイバーコースでは、学科講習・プール講習・海洋講習の3種類を受講します。学科講習では安全にダイビングをするために必要な知識や、選択した5つの分野のダイビングに関する知識を学べます。eラーニングの場合、学科講習の所要時間は6〜8時間程度です。
海洋講習では、実際の環境の中でダイビングスキルを身につけます。ナイトを選んだ場合は日没後にダイビングを行い、エンリッチドエアを選んだ場合は酸素の割合が多い空気を使ってダイビングを行うため、実践しながらスキルを身につけることが可能です。
まとめ
ダイビングのライセンスにはさまざまなランクがあり、アドバンスダイバーは高度な水中スキルと知識を習得し、さまざまな環境でのダイビングを楽しむためのライセンスです。PADIのライセンスでは、アドバンスダイバーは2番目のランクであり、オープンウォーターダイバーよりも深い場所で潜れるようになるだけでなく、幅広いスキルを身につけられます。
アドバンスダイバーになるには、オープンウォーターダイバーのライセンスが必須です。オープンウォーターダイバーのライセンスの取得は、「東京ダイビングスクール Beyond」にお任せください。世界基準以上のSNSIのライセンスを、19,800円で取得できます。