「ダイビングに関心はあるけど、自分には向いていないのでは」とお考えの方も多いのではないでしょうか。ダイビングを始めるハードルは意外と低く、ほとんどの方が十分に楽しめます。そこで今回は、ダイビングに向いていない方の特徴に加え、不安を解消する方法も解説します。
目次
ダイビングに向いていない人はどんな人?
ダイビングは、ほとんど誰でも気軽に楽しめるスポーツです。しかし例外として、以下のような方はダイビングに向いていない可能性があります。
- 心臓や肺に疾患がある方
- 持病がある方
- 指示に従えない方
心臓や肺に疾患がある人
ダイビング中は水圧があるため、心臓や肺に負荷がかかります。そのため、心臓や肺に疾患がある方はドクターストップをかけられる可能性があります。健康に不安がある場合は、事前に医師に相談しておくようにしましょう。
持病がある人
上記の心臓や肺の疾患に加え、てんかんや糖尿病などの持病もダイビングの禁忌となります。また、難聴や狭心症、高血圧、低血圧などは症状の状態により医師から止められるケースもあります。
一時的に風邪やアレルギーで鼻が詰まっているのも、危険性を高める要因です。体調不良は細かくチェックし、医師の許可を求めるようにすると安心です。
指示に従えない人
ダイビングにおいては、指示に従わないことで致命的な事故につながる場合があります。たとえば、ガイドの話を聞かず勝手に好きな場所に行ったり、突発的な行動をしてバディを驚かせたりなどです。
ダイビングは正しい知識があれば安全なスポーツですが、命の危険が隣り合わせであることも忘れてはいけません。自己流で水中に潜るようなことせず、ガイドの指示に従うようにしましょう。
ダイビングに向いていないと思われがち!でも実は大丈夫な人
実は、「自分はダイビングに向いていない」といった誤解を持っている方々もいます。以下のような方は、一見ダイビングが難しそうに思えますが、対処策を知れば問題ありません。
- 泳ぐのが苦手な方
- 水・海が怖い方
- 船酔いする方
泳ぐのが苦手な人
水泳のスイミングスキルとダイビングで、必要なスキルは異なります。ダイビングでは、手をかいたり足を力いっぱいバタ足したりなどの動作は必要ありません。
フィンを足に着けて泳ぐため、水泳よりも泳ぎやすいと感じる方も多いです。また、レジャーダイビングには競技性がないため、リラックスして泳げる点もメリットです。
水・海が怖い人
水が怖い主な理由は、水中で呼吸ができないことでしょう。しかし、ダイビングは器材を付けて潜るため、水中でも呼吸が続けられます。近年の器材は性能が高いため、万が一壊れても呼吸ができなくなることはほぼありません。
また、海の深さや生物が怖いという方もいます。海への怖さは、経験と慣れによって解消できます。経験豊かなダイバーと一緒に体験を重ねることで、少しずつ怖さがなくなっていくはずです。
船酔いする人
ダイビングスポットに移動するまでには、船に乗る場合があります。船酔いのしやすさは個人差があり、日頃から車酔いが多い場合は、船に乗ることも不安に思うかもしれません。解決方法のひとつとしては、酔い止めを飲むことです。
また、船酔いはある程度トレーニングで軽減できるといわれています。目を閉じてブランコに乗る方法は、船上にいる感覚に慣れるのに有効です。
ダイビングの年齢制限は?
多くのダイビングスクールでは、年齢制限を10歳以上からとしています。上限はとくに設定されていませんが、ダイビングでは体力や健康面が重要な要素となるため、年配の方は体調を考慮しておこなうのがおすすめです。
ダイビングを始めて後悔する人がいるのはなぜ?
なかには、「ダイビングを始めて後悔した」という方もいます。よくある理由は以下の2つです。
- 経済的に無理をしてしまった
- ショップやスクールが合わなかった
経済的に無理をしてしまった
ダイビング用の器材は、プロ向けの高価なものも多くあります。初めからすべてをそろえようとすると、経済的な負担になるかもしれません。レンタルも利用しつつ、自身にあったスタイルでダイビングを楽しむのがおすすめです。
ショップやスクールが合わなかった
ショップやスクールにも、さまざまな個性やタイプがあります。相性が合わないと、ダイビングそのものに苦手意識を持ってしまう場合もあるかもしれません。ショップやスクールについては、ホームページやSNSであらかじめ情報収集をして、実際に足を運んで雰囲気を確かめてみることをおすすめします。
ダイビング中によくあるトラブルと対処策を知っていれば安心
ダイビング中によくあるトラブルと対処策を知っておけば、ダイビングに対する不安を解消できます。ここでは、代表的な7つのトラブルを解説します。
- レギュレーターが外れる
- マスクに水が入る
- フィンが外れる
- タンクが外れる
- ウエイトがずれる
- 耳抜きに失敗する
- 水中で酔ってしまう
レギュレーターが外れる
レギュレーターが外れることはごく稀ですが、衝撃が加わったりマウスピースがちぎれたりすると、外れる可能性はあります。外れた場合を想定して、ライセンス講習ではレギュレーターリカバリーのスキルを習います。緊急時も使えるよう、しっかりと練習しておきましょう。またその他の対処法として、オクトパスを咥えたり、ゆっくり浮上したりなどの方法もあります。
マスクに水が入る
顔にフィットしていないマスクを付けたり、マスクと顔の間に髪の毛が入っていたりすると、水が入ってくる場合があります。このときは、マスクの位置を少し下げ、鼻息で水を押し出す「マスククリア」をしましょう。岩をつかめる場所、水面など安定した場所でおこなうと、落ち着いてマスククリアができます。
フィンが外れる
ストラップの締め付けが弱かったり、位置が低かったりすると、水中でフィンが外れる場合があります。初心者の場合、片足のフィンだけで泳ぐとバランスを崩しやすいため、ガイドやバディに取りに行ってもらうのが安全です。
タンクが外れる
タンクの締め付けがゆるいとずれ落ちていき、外れてしまう場合があります。タンクが外れるときは、レギュレーターが引っ張られる感覚があります。そういったときは焦らずに安定した場所まで行き、ガイドやバディに伝えて締め直してもらいましょう。
ウエイトがずれる
ウエイトの締め付けが悪いと、水中ではスーツの圧縮によりずれやすくなります。着底できる所まで行くと、うつ伏せの体勢がとれるため、締め直しがしやすいです。自分で締め直しできない場合は、ガイドに伝えて助けてもらいましょう。
耳抜きに失敗する
初心者の方や体調不良時などは、耳抜きに失敗することがあります。耳抜きができないときは、慌てず1メートルずつ浮上し、耳抜きができる地点まで戻りましょう。どうしてもできない場合は、一度水面まで浮上し、浅瀬のダイビングを楽しむのがおすすめです。
水中で酔ってしまう
船酔い状態で潜ったり、波の揺れに酔ったりすると、水中で気分が悪くなることがあります。酔ったときは我慢せず吐くと、少し楽になるでしょう。レギュレーターを咥えたままでも、パージボタンを押せば水中で吐くことができます。
水中が不安な場合は、一度浮上して地上で吐いても良いです。あまりにも気分が悪いときは、無理をせずダイビングを中止しましょう。
トラブルを経験しても「向いていない」わけではない
ダイビングでのトラブルは事故につながるリスクがあるため、できるだけ起こさないよう慎重になる必要があります。しかし、トラブルを経験しても「自分は向いていない」と感じる必要はありません。トラブルを経験すると、冷静に対処する方法を学ぶ機会となります。
トラブルを予期したシミュレーションをおこなうのも、良いダイバーになるコツのひとつです。小さな失敗やトラブルはつきもののため、諦めずに経験を積み続けることをおすすめします。
まとめ
ダイビングに向いていない方は、水中での危険がある疾患を持っている方や、ガイドの指示に従えない方です。一方、泳ぎが苦手な方や水が怖い方など、一見向いていなさそうな人でもダイビングを楽しむことは十分に可能です。自分に合ったスクールを見つけ、トラブル時の対処法をしっかり学べば、安心してダイビングに臨めるでしょう。
「東京ダイビングスクール Beyond」では、全国のダイビングスクールで30店舗だけが取得している優良事業所に認定されており、最高品質で安心安全のサービスを提供しています。それぞれのペースやライフスタイルに合わせて、ダイビングライフを送っていただけるプランをご用意しています。ダイビングを始めてみたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。