ダイビングスキル
2021年04月19日

よくあるダイビング中のトラブルと対処法について理解しておこう

 

ダイビングを楽しんでいると、予期せぬハプニングが起きることも珍しくはありません。そのようなときに大切なのは、パニックを起こさないことです。

パニックにならないためにもどんなトラブルが起きるのか、どのように対処すべきかを正しく理解しておくことが重要なので、今回はダイビング中に注意すべきトラブルとその対処法についてみていきます。

1.マスクにまつわるトラブル

ダイビングのトラブルで多いのが、マスクに関する問題です。マスクが曇って見えなくなる、マスクが何らかの拍子で外れるなどです。それぞれの対処法について以下にまとめました。

1-1.目の前が曇る

マスクの問題でよく起こりがちなのは、目の前が曇ってしまうことです。周りがよく見えなくなってしまうとパニックになってしまい、バランスを崩してしまうこともあり得ます。特に注意しなければならないのは、購入して初めて使用する際です。状況によってはホワイトアウトに近い、まったく見えない状況にもなりえます。

マスクが曇ったのであれば、上部を少し外して水を少し入れてみることです。水を入れてから頭を少し動かしてゆすぎましょう。

1-2.マスクが外れる

仲間と一緒にダイビングをしているとき、ほかの人にあたってマスクが外れてしまうトラブルも珍しくありません。マスクがずれると、マスクと顔の間に隙間ができてしまい、水が入るようになります。

マスクが外れてしまった場合は口で呼吸し、そのうえで元通りに装着し直しましょう。ポイントは、ストラップを手に引っかけておくことです。このようにしておけばマスクが流されてしまう心配もなくなります。マスクに水が入った場合には、鼻から息を吐きだしながらマスク内の水を排出しましょう。

2.足がつってしまう

ダイビング中のトラブルでパニックに陥りがちなのが、足のつりです。普段は足をつらないような人でも、海の中ではつってしまうことが多々あります。

陸上と水中では筋肉の使い方も変わり、さらに陸上とは違った負荷がかかります。このため、泳いでいるときに足がつる、急に激痛が走ることも考えられるでしょう。

2-1.自分での対処法

足がつってしまったというのであれば、ウエイトベルトを外すのが先決です。浮力を利用しながら、筋肉を少しずつ伸ばしていきましょう。

足の中でも特にふくらはぎをつってしまうことが多いので、その場合には、フィンの先を持って手前に引き付けるように筋肉を伸ばします。また、太ももをつってしまったのであれば、膝を押すような形でフィンの先端を引っ張りましょう。ストレッチを行っても症状が回復しなければ、いったん船に戻って様子を見ましょう。

2-2.仲間に助けてもらう

近くに仲間がいる場合、サインを送りましょう。サインに気づけば、仲間がサポートしてくれるはずです。しかし、仮に近くに仲間がいたとしても、気づかないケースも少なくありませんので、基本は自分の力で対処できるようになりましょう。

3.一人ぼっちになってしまう

海面に入った際には仲間が周りにいたけれども、いつのまにか一人きりになってしまうということも考えられます。生物観察やカメラの撮影に夢中になってしまうと、はぐれてしまうからです。

また、潮の流れの速いところにはまってしまって、あらぬ方向に体が持っていかれることも考えられます。仲間をはぐれるとどうしたらいいかパニックになりがちですが、冷静に対処しましょう。

3-1.とにかく待ってみる

もし周りの仲間が見えなくなったら、まずはその場で待機するようにしましょう。はぐれたことに気づき、戻ってきてくれるかもしれないからです。

しかし、待機はせいぜい1分くらいを上限としてください。1分待っても仲間が来ないようであれば、いったん浮上して、水面上で仲間と合流するようにしましょう。

3-2.潮の流れに注目する

潮の速いところにはまった場合、横からの流れであればドロップオフの影など流れを避けられそうな場所を探しましょう。

また、移動の際も、フィンキックは体力を消耗するので避けたほうがいいでしょう。

3-3.はぐれないための予防策

またはぐれないような対策も大事です。ダイビング前にはブリーフィンを行い、はぐれたときにどうするかの手順を確認しておきましょう。また、潜るときも常に仲間の動きを意識するように心がけるのもいい予防策です。

まとめ

ここまで見てきたようにダイビングでは想定外のハプニングも起こりがちです。「こうなったらこうする」ということをあらかじめ意識しておくことが大事です。

東京ダイビングスクールBeyondではライセンス取得のための指導を行っています。20年を超えるキャリアを持ったインストラクターが指導しているので、トラブルになった際のアドバイスも実施しています。短期間で上達するためのノウハウも持っているので、今後ダイビングを趣味にしたいと思っている人は一度お気軽にご相談ください。

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