その他
2020年01月20日

ダイビングができない場合とは?ライセンス取得していてもできない条件を解説

ダイビングができない場合とは?ライセンス取得していてもできない条件を解説

ダイビングを始めるにはライセンス取得が必要になるのは広く知られていることです。しかし、ライセンスを取得すればいつでもどこでもダイビングができるとは限りません。ダイビングができない条件というのは、身体的条件や気候条件、健康状態や年齢制限、制度的な行動制限など様々な理由があります。今回は、ダイビングができない条件について網羅的に解説していきます。

身体状態によってダイビングできない場合がある

ダイビングは、レジャー目的であっても、身体の危険を伴う行為であるため、体験の範囲を超えてダイビングを行う場合は所定のCカードを取得しなければならず、Cカードのランクによってはインストラクターの同行が必須となるなど、様々な制限が設けられます。ここでは、ダイビングを始める際の注意点をご紹介します。

少しでも体調が悪い場合はダイビングをしないという判断も重要

ダイビング前の当日の健康状態によって、ダイビングを行ってはいけない場合があります。特に怪我や持病がある場合、偏頭痛やアレルギー持ちの人の場合はなるべくダイビングを行わないようにしなければなりません。

特にダイビング初心者はダイビングの危険性を熟知していないため、体調が悪くても自己判断でダイビングを無理に行ってしまう傾向にあります。しかし一時の自己判断が重大な事故を招き、重い後遺症が残って二度とダイビングができない身体になる場合もあります。せっかくのレジャーだからと無理はせず、少しでも体調が悪いと感じたらダイビングをしない、という決意も大切です。

判断がつかない場合は決して自己判断せず、医療機関を受診しましょう。

妊娠中やアルコール摂取後のダイビングなども制限される

また、妊娠中やアルコール摂取後のダイビングも、身体に重大な危険が及ぶ可能性があるので行えません。規約によって制限される場合もありますし、そういう制限が規定としてはなくても、何よりも事故を未然に防ぎ、命を守るという意味では非常に重要な問題となります。いくら持病がないといっても、妊娠中だったりアルコール摂取後だったりといった特殊な身体状態では、ダイビングを行うべきではありません。

減圧症の恐れがあるので、ダイビング後には飛行機に乗れないなど制限がある点も注意

ダイビングは、水圧という日常受けることがない圧力に身を晒す行為です。ですからダイビング後は、減圧症と呼ばれる気圧差を原因とする病気を発症する危険性があります。そのためダイビング後は日常的に味わうことのないような気圧を感じるような行為、例えば飛行機への搭乗や、車やバスなどで山の上に移動するなどの高所への移動は一定時間できません。

また、ダイビング直後には血流に影響を与える行為も禁忌とされます。熱いお湯での入浴や飲酒、激しい運動は控えるようにし、もしダイビング後に体調の不調を感じたらすぐに医療機関にかかるようにしましょう。

病歴や年齢要件でダイビングのライセンスを取れない場合もある

ダイビングを行う際は、たとえ体験ダイビングであっても、ダイビングの前には事前に病歴の申告が必要になります。特にダイビングにおいて禁忌とされるのは呼吸器系、循環器系の疾患です。こうした水圧や血流に左右される重大な疾患を抱えている場合や、過去に抱えていたといった場合、条件によってはダイビングそのものができない身体である可能性があります。

つまり、現在抱えている病気や過去の病歴によって、ダイビングを行おうとしても断られてしまうことがありうるということです。断られた場合は、残念ながらダイビングをそもそも始めることすらできません。しかしながらそれは嫌がらせではなく、命の危険には何事も代えらないからです。命より尊いものはなく、だからこそ、提供側が断らざるを得ない場合があるということを理解しておきましょう。

また、障害の有無によってもダイビングが行えない場合もあります。これは障害の度合いによっても異なりますが、不安な場合は必ず主治医の指示を仰ぎましょう。

気候的な条件でダイビングを行えない場合もある

いくら当人がダイビングライセンスを取得していて熟練の技術を持っていたとしても、気候状況により潜水禁止が指示されれば、ダイビングを行うことはできなくなります。

気候条件の例としては基本的には海流が不安定で荒い場合や、水流が強くダイバーの身に危険が及ぶ可能性が高い場合、台風など熱帯低気圧の接近が予想されている場合などで、こうした場合は「潜水禁止」が通告されることになります。そうした場合に指示に従わずダイビングを行ってしまうと、最悪死に至る場合があり非常に危険です。

絶対に潜水禁止が通達された場合にはダイビングは行わない、これは命を守るためにも徹底すべきことです。

単独潜水は危険?なるべく二人一組で潜るべき理由とは

ダイビングの鉄則として「バディシステム」というものがあります。これは基本的にダイビングの際は二人一組での潜水を行うべきとされているルールのことで、いくら熟練のプロでも、基本的には二人一組での潜水が推奨されています。その理由としては単独潜水には特に機材トラブルの際に自身の身を守れなくなるリスクが高まることがあります。

単独潜水時に考えられるトラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • エア切れ…空気がなくなってしまうことで最悪死亡するリスクがある
  • 機材トラブル…マスクが外れて「吹き上げ」を起こしてしまうなど
  • ロスト…単独行動では迷ったり遭難したりしやすい
  • 潜水時間の管理不足…潜水時間制限や通常より深い水深に潜ってしまっていることを把握していない
  • 自己過信…自己過信は事故の元。気候状況や体調などが思わしくない場合は潜水を避けるべき

単独潜水は必ずしも危険ではありません。しかし、一人で行動しているときに予期せぬトラブルに遭遇してしまった場合は、絶対に他にダイバーがいる方がリスク回避できる可能性が飛躍的に高まります。絶対にリスクを起こさないということはあり得ませんので、単独潜水の際はより慎重な判断が求められます。

まとめ

以上、ダイビングができない条件について、様々な事由により分類し網羅的に解説してきました。ダイビングには常に危険が伴い、最悪死に至るリスクがあるからこそ、しっかりとこうした条件を意識して、少しでも問題があればダイビングに適さないという判断も命を守るためには大切なことです

東京で初心者段階からダイビングを学ぶなら、東京ダイビングスクールBeyondまでお問い合わせ下さい。初心者でも学べるダイビングライセンス取得入門コースを筆頭に、様々な条件に見合った講習を豊富に用意しています。最初は誰もが初心者ですし、ベテランになってもダイビングというのは常に命の危険と隣り合わせです。慎重な判断をすべきという価値観を基本の「き」から教えます。

初心者向けのライセンス取得コースの「無料説明会」も、月曜日を除き毎日開催中です。公式ページからWEB予約の受付も可能ですので、一度公式ページへアクセスしてみてはいかがでしょうか。